読書

【読書】主婦経験って本当に仕事に活きるんですか?――『専業主婦が就職するまでにやっておくべき8つのこと』薄井シンシア

「家事や子育て経験がキャリアに役立つ」という文言にたまに出会う。たいていは育児中の母親に向けたメッセージの中にある。 「本当かな?」っていつも思う。大変な状況にいて、焦りを感じている女性を励ますためだけに言っているんじゃないかなって、何割引…

産まない女はかくも傷ついている ――『ノンママという生き方』香山リカ

「産んだ女」が「産まなかった女」の本を続けて読むとは、どんな嫌味だと思われそうだけど、けっこう切実な興味を持っていまして。だって、もしかしたら自分がその立場だったかもしれないってけっこうリアルに思っているし、友人の中にも「子どもを持つこと…

【読書】子どもがいないという不全感と開放感 ——『産まないことは「逃げ」ですか?』吉田潮

もっと豪快でさっぱりした人なのかと勝手に想像していた。 「子ども産みません。だっていなくたって毎日こんなに楽しいもの。ひゃっほう!」……的な。 でも、実際にはじっとり悩んでいる(いた)様子がけっこう伝わってきて、子どもがいないことによる不全感…

【読書】「育児はちっとも辛くない」とあえて主張するという決意。 ——『母ではなくて、親になる』山崎ナオコーラ

いつのころからか「育児は辛い」「大変だ」という主張が世の中に溢れるようになった。子どもは可愛い、でもしんどいのだ、そう言ってもいいことになったら誰もが気軽に声を上げるようになった感じだ。育児の喜びとともにある苦労を描いた本はいくらでもある…